ニコチンリキッドによる体への影響
ニコチンは麻薬に匹敵?

ニコチンはタール、一酸化炭素とともにタバコに含まれる三大有害物質のひとつです。殺虫剤にも使用される有害物質で、その依存性は同じ嗜好品であるカフェインやアルコールを上回り、麻薬に匹敵するとさえ言われています。摂取し続けると体内のニコチン濃度が下がらないようにさらに摂取しつづけなければならなくなるのです。それだけでなく、血管が収縮して血圧を上昇させることにより、心臓に負担を与えます。ニコチン自体には発がん性はありませんが、体内で発がん性物質を生成することが知られています。やはり"カラダに良い"物質とは言えなさそうです。そんなニコチンを含むニコチンリキッドですが、禁煙&減煙のためのツールとして注目されています。
欧米では公的機関のお墨付き
電子たばこ用のニコチンリキッドは日本国内では法律で売買を禁止されており、実店舗で購入することはできません。そのため、ネガティブないイメージを持つ人も少なくないでしょう。しかし、それは国内のたばこ産業保護目的の意味合いが強く、ドラッグが法律で禁止されているのとは意味合いが違います。ニコチンリキッドとタバコを比較したときの大きな違いは「タールが含まれているかどうか」という点です。タールはタバコの煙からガス状の部分と一酸化炭素を除く粒子の総称で、ニコチンもこの中に含まれます。タールには発がん性物質が含まれ、タバコ独特のヤニや悪臭の原因となります。ニコチンリキッドの主成分はニコチンと植物性由来の香料でタールがゼロ。このことからアメリカFDA(食品医薬品局)やイギリス保健省も、タバコより有害性が低いと認めているのです。